前向きで清々しいヒロイン

ネタバレ

2019年8月9日

このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルが軽い感じですが、しっかりと芯のあるヒロイン、元使用人の息子でヒロインを一途に思っていた堅物騎士団長のヒーローがとっても良かった。面白かったです！さすが作者さんです。
元伯爵令嬢のヴィヴィアンは厳しかった母が亡くなった途端に散財し逃げた父のせいで何もかも失い、夜の店で酌婦として働き、その日をどうにか暮らしていました。箱入り娘だったヴィヴィアンは寝る場所と食べる物があれば生きていける！ことを学び、夜の店では処世術を学び、図々しく逞しくなっていました。そんなヴィヴィアンの初恋の人は使用人の息子だったリオネル。リオネルは騎士団長となってヴィヴィアンの前に現れ、ヴィヴィアンに求婚します。ヴィヴィアンとリオネルの掛け合いは軽快でワクワクし、マリアンヌさんの人柄に親しみを覚えます。お堅い俺様だと思っていたリオネルが実は一途にヴィヴィアンを思っていたり、ヴィヴィアンが花嫁修業を頑張ったり、没落令嬢と言いつつ、度胸と知識と処世術でピンチを切り抜けたり、リオネルの秘密が明かされたり、思わぬ父の登場と、兎に角明るく飽きさせることなくストーリーが展開し、あっという間に読んでしまいました。ヴィヴィアンの前向きな思考が清々しく応援したくなります。それぞれの持てる力を最大限に使い、困難な道のりに立ち向かっていく二人に大満足でした😍

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ソディアンさん

(女性/50代) 総レビュー数：1975件

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