妻には不向きなんてとんでもない





2019年8月10日
妻という存在は家政婦という事ではないのですよ。家事や育児が苦手な女性だっていますし、得意な男性だっています。個性という事ですね。マイクという男、突然「親」にならねばならなくなった。とはいえ独身で子育て経験があるわけでなし。キャロラインという一見妻に相応しい美しい女性を迎えることができる可能性が見えたなら、その希望に縋りつくのは当たり前で、目の前の問題の一つを片付けた気でいたのでしょう。エリンに出会うまでは。HQには珍しくどこと言って挙げることのない一般的な男。カッコイイところまるで無し。キャロラインという女性は中流と本人が言っていたけれど、上流の仲間入りという欲望とか、上流とか伝統とかを死守するような家柄の人の典型。しかし、協議会でエリンの事を知らせずにバカにされたと鞭でエリンを叩いたのにはやり過ぎではあるけれど、キャロラインに同情の余地があります。マイクのバカで鈍感で意気地なしな様子がバッチリ見えるところ。気持ちが離れてきていたとはいえマイクはキャロライン側の人間なのだから黙っているのはフェアーじゃない。キャロラインに鞭を振らせたのはマイクです。まあ、底意地の悪さは彼女の性格でしょうが。それに対比するように愛情たっぷりに描かれているエリンの祖父との生活には、涙が出るほどに憧れます。自分の夢の為に頑張ってそれでも銀メダルしか取れなかった。悔しかっただろうに、「やりたいことはやらせてもらった」といえるまでの葛藤を想像すると彼女の強さに頭が下がります。そんなエリンに言いたい、双子ちゃんたちと生活するのは楽しそうだけど、ホントにマイクで良いの?顔が良いだけじゃないの?エリンの祖父のほうが百万倍イイオトコです。

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ムック さん
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