これ共感できる？

ちょっと他の令嬢とは違う、お転婆で強情で行動的で…そんなキャラはいっぱいいるけど、こんなに最後まで好きになれない主人公は初めてでした。公爵は自分の殻を打ち破ってくれた令嬢に好意がわくのはまぁこういうものなの？って感じだけど、あれだけ負け犬と罵倒されてよくトキメキ感じれるわとある意味感心。その罵倒して虎視眈々と妾狙ってた令嬢がいつの間に彼に惹かれたのかよく分からない。正妃がなついてきたって妾は諦めなかった。すごく頭の回る賢い設定のはずだけど、いいところに嫁ぐならもっと合理的な方法ありそうだけどね。他の人らの気持ち踏みにじって自分の我を通そうなんてその先に幸せが本当にあるとでも思っているのか。物珍しい令嬢に興味を持つかもしれないけど、彼女の態度って“気さく”とかじゃなくて単なる“無礼”でしょ。何も共感できなかった。
あとがきで「悪役には悪役の言い分」みたいなこと書いてあるけど、私利私欲のために噛みつきまくってる事の何が言い分なのか。物語はハッピーエンドにはなるけど、何も心に残らないのが驚いた。あくまで個人の感想ですので、「信念を貫き通して幸せを手に入れる」お話が好きな方にはヒットすると思います