闇ノトリコ
」のレビュー

闇ノトリコ

青井千寿/甲羅まる

誤解と裏切りと差別。

ネタバレ
2019年8月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 貴族社会で差別を受けてきた男と、彼の肌の色と抱えた苦しみを受け入れて愛するヒロインの話。
男は、ヒロインの姉をずっと愛していて、喪った代わりに妹であるヒロインを、金にものを言わせて花嫁にするのですが、ヒロインの純粋な心と淑女らしくない考え方や行動に惹かれていく。
初めから妹を娶っていれば、悲劇は起きなかったのにと思うのですが、クライマックスを迎え、誤解が解けて諸々解決に向かい出すと、「悲劇」を乗り越えなければこのラストはなかったのかなと思えるので、必然かもしれません。
この時代にしては、年齢設定が高めなのは、行き遅れ感を出したかったからかな。もう少し若い方が、初々しさがあったのにと思いますが。
また、敵にヒロインが反撃するシーンは痛そうで、敵ながら可哀想と思ってしまいました。
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