すぐ泣く女に機関銃
」のレビュー

すぐ泣く女に機関銃

和田依子

6話まで読んで初めて良さがわかる

ネタバレ
2019年8月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最後まで読んで、主人公が報われる未来が見えてよかったです。
読み進めると、主人公の杏には杏なりの悩みがあり、故意に悪行を働いているわけでもなく、本当にごくごく普通の人なんだと思うと感情移入が止まらず可哀想で泣けてしまいました…

自分なりに頑張っていたからこそ、認められないことが辛かっただろうし、自己評価と他者評価は必ずしも一致しないけれど、彼女を認めてくれる環境を彼女がつくることを願うばかりです。
特別に好きなものがある人が偉いわけではないし、良い意味で、好きなものがなくてもいいと思える環境が大切なんだと思います。
自分の興味のないものを、好きな人が好きだからという理由で覚えられるのだって素敵な特技であって、杏はつまらない人間というレッテルをある意味周囲から押し付けられていた側面もあったのかも。
…ちゃんと君は頑張ってきてたよ〜〜!!
誰が悪いわけでもなかったと思うけど、個人的には哲の裏切りは悔しくて許せない気持ちもあるので、杏には絶対に幸せをつかんでほしい。なんともリアルなお話でした。
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