このレビューはネタバレを含みます▼
よくある身代わり妻のストーリーかと思っていましたが、それはきっかけにすぎず、意外な展開で面白かったです。初めはコミカルな感じでしたが、ストーリーが進むにつれ、皇太子 アーロンのミシェルに対する思い、イコール セシリアに対する思いが一途で強すぎて苦しいほどでした。それはセシリアの意地の張りようがじれったくなるくらいに。火事の場面ではそれまでのセシリアに俺様な態度でアタックし、甘えていたアーロンではなく、国民を助けようとする皇太子の顔で、もうキュンキュンでした。その後のセシリアを強く求めるシーンは切なくて苦しいほど。そしてやっと両思いになったと思えばもうひと波乱あり、一気読みでした。こんなに思われるなんて女冥利に尽きますね~!素敵でした💗 セシリアの幼い頃の記憶がないこととアーロンはどう繋がっているのか、記憶を取り戻した時セシリアはどうするのか。意外な人物が大きな鍵を握っていたのも楽しめました。ちょっと引っ掛かったのはセシリアの前でのアーロンが圧倒的に多かったために、30歳間近にしては言動が子供っぽい感じがしたことです。公的な立場でのアーロンは年齢相当の大人であると分かる場面が欲しかったです。挿し絵の方が大人っぽくちぐはぐに感じ残念でした。