独特の世界観

こちらの作品に関しては、設定について深く考えたら読み進められなくなるので、あくまでファンタジーとして楽しみ、闇部分を深く捉えず読むことをオススメします。普通に考えたらあまりにもひどい設定ですがね、これだからこそトシオさんのかわいさと進藤との関係が活きてくるのです。周りの人間も刑務所に入れたいレベルですが、個性溢れる独特な楽しい作風に助けられ、憤怒や嫌悪もいつしか消えて優しい気持ちになれます。あの環境の中、進藤が終始冷静でまともな人間であれたことに救われた。後半下の巻の、一緒に住み始めてからのお話しがほんとほんわか幸せで、ずっとこの二人を見ていたい。トシオさんがひたすらかわいい。あの超塩進藤がたまーに見せる表情が変化する時なんかきゅーんとします。闇部分にはまらなければ、優しく温かくほんとかわいくてニッコリ読める作品です。続きが一冊にまとまったら必ず買います！