なんだこの幸福感…

ネタバレ

2019年8月18日

このレビューはネタバレを含みます▼ 朱璃様(色白儚げ美人受)とアータシュ様(褐色異国の王様攻)の終始幸せな話なのですが、これといって大きな外的事件はないんですけど血生臭いことが無いかわりに腐敗しきった内政に翻弄されたり、朱璃様の可愛さに翻弄されたりします。また歳の差カップルですがアータシュ様がそもそもイケメンの王子様なもんで経験豊富な為朱璃様光源氏…と思わないこともないですが、それは過去に恋人がいたとかそういう泥沼的展開ではなく過去の恋人とは利害の一致でそういう関係になっていたようなので実質アータシュ様は朱璃様一筋です。本当に大切にされてます！安心しました！
お値段が…ちょっとお高めなので私は半額で購入しましたが、半額で満足といった感じですね。
物語がどちらかというと心理描写を大切に書かれてて一応事件はあるのですが、この値段で盛り上がる部分はこれだけか…とは思ってしまいます。
それもこれも舞台背景が『戦後平和を享受している大国』なので華々しい武勲だとか戦闘シーンだとかとにかく盛り上がりには欠けます。
さらに思うのは盗賊王の設定が殆ど息してないです。きっとこのアータシュ様の国は父王の頃に盗賊王だったのでしょうね、朱璃様は勤勉な方だからその噂だけを耳にして相手は野蛮人だと思っていたのでしょう。それにふれる直接的な文章も出てきますがそれが嘘か誠かは結局最後まで触れられません。
王様が代替わりしたということで蛮行も過去の遺物なのかな？
ちょっと思うところはありましたが定価でなければ大満足です。
朱璃様の真面目な性格もアータシュ様の好きな子に構いたいって仕草も可愛いです！読むと心がほっこりします。

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にやんさん

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