このレビューはネタバレを含みます▼
理人は歪んだ両親のハイブリッドだったのでないかと思います。凄いサラブレッドを母が更に鍛えちゃったのでは。
幼少期の親の躾も理人にとっては普通の事だったのでないかと思いました。 共感力が乏しく狡猾な感じも、これぞサイコパス!って感じがします。大我の追い詰め方もとてもひどく見えますが、彼の育ちからしたら大したことしてないつもりかも。入院騒動も理人からしたらそんなに辛かった?って感じで大我にいわれるまでよくわかってなかったぽいし。
告白シーンも、追い詰められた犯罪者のような顔で尋問されてるみたいな、理人が全然ロマンチックじゃないところがまた彼の異常性を表しててよかったです。
大我が俺もって言った時に理人は後ろを向いていて顔が見えない演出でしたが、ラストの理人のものすごいかわいい笑顔を見て、あぁ理人の初恋が実ったんだな!と思いました。
ちょっと深読みし過ぎかも知れませんが、大我も理人ももともとちゃんとお互いが好きで、共依存に見せかけた両片思いの拗らせサイコパス風味なんじゃないでしょうか。おまけでは、理人が大我をめちゃくちゃ甘やかしてるのがよかったです。この二人はこれで最高に幸せなのでよかったと思います。