一級建築士の求婚
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一級建築士の求婚

斉河燈/倖月さちの

大人のオトコ

ネタバレ
2019年8月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 師匠と仰ぐ上司は世界的に注目される建築士の白瀬さん。自称弟子の莉華は崇拝する白瀬さんのアシスタント兼雑用&お世話係だったのに、突然1ヶ月後にプロポーズをすることを宣言され、それまでに師匠や上司ではなく男性として見るようにし、自分と結婚出来るかを見極めるように命じられます。尊敬する師匠を恋愛対象などという不安定な位置付けにしたくない、畏れ多いと戸惑いを隠せない莉華に対し、一人の男性として甘やかし始める白瀬さんは、人付き合いが苦手でぶっきらぼうで謎めいていますが、ストーリーが進むにつれ心のうちが見えてくると、一途でピュアで優しくて、大人なのに時々子供で、その様子が丁寧に描かれており、二人のやりとりにキュンキュンします。自分は聖人君子ではないと言いながらも、莉華の期待に応えようと自分を引き上げる姿は胸キュンポイントでした。軽く口にしたように見えて、莉華の才能を思って、どうしたら良いか考えた末の賭けだったと言った白瀬さんに、やっぱり大人だなぁとホレボレしてしまいました。表紙の絵があまり好みではなかったので読まずにいましたが、読んで良かった!面白かったです💗
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