夏が終わる前に読んでおこうと





2019年8月27日
題名を見て夏が終わる前に読んでおこうと思った物語です。蒸し暑い八月の空気を感じ取れる作品でした。祖父の遺品整理に訪れた一軒家で起こる不思議な体験。時間の軸が重なって会うはずもない人と出会って…。別の誰かの記憶を持って生まれてしまうとこんな風に思い悩むものなんだ、としみじみ感じ入ってしまう場面も。過去と現在で変わらない部分と違ってしまった部分を本人がどうしても比べてしまう様子など心が締め付けられる思いでした。今を生きる二人がお互いを理解しようとしっかり向き合う姿がとても印象に残ります。

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