美しい彼
」のレビュー

美しい彼

凪良ゆう/葛西リカコ

最高傑作!

2019年8月27日
凪良先生の最高傑作だと思います!
3巻の「悩ましい彼」が最高に良くて、1番好きな作品になりました!(因みに今まで1番好きだったのは「愛しのいばら姫」)
悩ましい彼では、清居、平良ともに大きく成長します。二人とも将来に向けて、悩み苦しみ、その過程でお互いがお互いにどうしても手放せない大切な存在だという事を自覚します。この成長物語が本当に素晴らしくて、何度も読み返しました。今作でようやく二人が対等になったように感じました。
もうね、乙女な清居くんの可愛いこと!エビコロ乙女発言や、野口さんに渡す即席味噌汁、オフを利用して平良の様子を見に行ってしまったりなど、平良への愛に溢れた乙女な清居くんに萌えます。
夜空に煌めく星と路傍の石やら家電発言、相変わらずのキモウザ平良語も健在です。語りが清居視点→平良視点→清居→平良と変わって行くのですが、平良視点になった途端に一気にコメディ化します。それでもコメディだけに終わらず、平良のトラウマに迫る所はなんとも言えない苦しさと共感を覚えます。コメディとシリアスのバランスがとても程良くて、笑いも感動も味わえる作品になってます。
因みに、愛しのいばら姫の靫彦が名前だけですが登場します。時系列的に灰原さんに会う前の雑誌のファー特集の頃かと。
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