グッモーニン グッナイ
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グッモーニン グッナイ

糸井のぞ

ある予感に引き摺られて

2019年8月28日
欧州のとある国を舞台に物語は始まります。序盤からある予感に引き摺られて、結末が気掛かりで仕方がないという気持ちで読み進めました。料理人・アヤの住まいに突然現れた異国の男性。その国のあたたかさと別の国の物哀しさを感じながら、登場人物達の生き方を想像することができます。展開はとてもドラマチック。表の顔と裏の顔、何がどのように繋がってゆくのか、いくつかの疑問に答えが見えた時の切なさは何とも言えませんでした。また抑えの効いた表現の中にも愛らしい描写が多々あってホッとできたのも良かったです。
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