超訳ならではの軽妙さが堪らない!





2019年8月29日
実は紙媒体で既刊は全て揃えています。数年ぶりで無性に読みたくなって電子版も購入しちゃいました。和歌の限られた文字数の世界。この漫画を通すことで当時の史実や想像の範囲がぐんぐん広がります。現代人の心に響く超訳ならではの軽妙さが堪らない作品。残された資料を丁寧に辿ってあるのも好感触です。一番のお気に入りは清少納言と藤原行成の物語。二人の関係性が分かる面白エピソードも切ないやりとりも描写が秀逸です!妙に心に留まったのは陽成天皇と綏子内親王の物語。たった一首残る和歌に込められた真心を思うとじんわりとあたたかい感動を覚えました。他の人々の物語も正直なところ全部おススメです!

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清水白桃 さん
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