このレビューはネタバレを含みます▼
続編が出たので、再読&再レビューしました!
あぁ、なんて素敵な甘い恋なんでしょ。
ノンケに失恋した伊瀬君の頭上に降って来たのは、なんと洗濯したパンツでした…
このパンツの持ち主は、物腰の柔らかな素敵な紳士・菱本さん。この菱本さんに、世の読者たちはきっと落ちてしまいます。
ソフトに柔らかく優しく口説く大人の菱本さんに、一瞬で心を奪われてしまいそう。決して無理強いはしないけど、穏やか見えて熱を帯びた押しがヤバいです。
恋に臆病になってしまった伊瀬君は、まだわからぬ先を考えてしまうのが切なくて…一歩踏み込む勇気がないのもわかりますし、菱本さんの想いを受け止める事に自信がないのもわかります。わかりますけど…伊瀬君!頑張って前を見て!菱本さんをちゃんと見て!と、思わず応援したくなる。伊瀬君のね~、唇をギュッと結んだあの泣き顔が、私的にたまらんのです。子供のようにこらえようとする泣き顔。でもね、一歩前に進んでごらんよ。幸せ掴み損ねちゃダメだよ、って思いながら読んでましたね。
穏やかで冷静な菱本さんが、初めて見せた情熱的な感情の高ぶりに興奮しました。
他の作品でも思ったのですが、上田先生の描かれるキスシーンが好きなんです。貪るように、強く求め合うキス。玄関からベッドまで、激しく求め合うキスをしながら、一枚一枚剥いで流れるようになだれ込む。もう、なんだろ。洋画のワンシーンのような美しい流れが素敵。抑え込んだ熱が溢れて、一気に流れ出すような二人の絡みが素晴らしいんです。あぁ、菱本さんの大人の包容力もたまりませんが、色気もたまりません。あんなキスされたらとろけてしまいますぅ。うぅ、とろけたい…
伊瀬君が言った「菱本さんの手で完ぺきに恋に落とされたかった。」見事に落とされた伊瀬君でした。
パンツが落ちて、恋が一緒に落ちて来た素敵な物語です。
書き下ろしの恋人感増し増しが良かった。名前呼びがなんだか私が照れてしまうくらい。きゃっ。
さらに、電子限定の書き下ろしの二人がめちゃめちゃ微笑ましくて、可愛いかったです!