嘘つき達の長い夜【単行本版（電子限定描き下ろし付）】
暮田マキネ
このレビューはネタバレを含みます▼
ちいさんの過去メインの話が続きます。ヒナの出番が少なめで寂しいと感じる方もいるかもしれないけど、今、ちいさんの隣にはヒナがいる、ということが何より大事だと思いました。何も解決してないというレビューも多いですが、私はこれでいいと思います。久志のことはそんなに簡単じゃない。もっと何年もかかるかもしれないし、もう一生2人が向き合えるのは無理かもしれない。一方で壽については、あとがきを読んでみると、傍からは酷い関係に見えても、ちいさんと壽の関係は共依存のようなものだったのかなと思いました。なので、そこから抜け出せそうになったちいさんへの壽のあの酷い仕打ちだったのかな、と。で、今はもう全然状況が違って、ちいさんにはヒナがいるから簡単には揺らがないし、周りの人たちも2人を守ろうと必死になると思います。それを分かってて、これ以上壽が何かやらかすとは考えにくいかな～と。まあ嫌味や意地悪なことを言ってくるだろうけど。壽は愛だの恋だのを信じられない人で、だからちいさんが幸せになれるわけないと思いつつ、でも心の奥底ではちいさんの幸せを願っていたりするかも～なんて、これは深読みか(笑)とにかく、ヒナとちいさんがいつまでも幸せでありますように、という気持ちになれるストーリーでした(*^^*)
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