このレビューはネタバレを含みます▼
作者さん買いです。やっぱり面白かった!そして何度も声を出して笑ってしまいました! 同じ毎日の繰り返しからちょっと抜け出したい気持ちや、仕事や将来への不安、幸せそうな人への妬みなど、毎日をうつうつと過ごしながらも、真面目に生きている多美子がとてもよく描かれています。最初の出会いこそ「うそ!そんなこと間違える?!」と引きましたが、きょう君と過ごすようになってイキイキと生まれ変わった変化もまたよく描かれています。そしてそして、何と言っても二人のエッチが激しく、スゴイノナンノ(笑) 謎めいたきょう君の秘密と二人の恋の行方が気になって一気読みでした。お互いを思いやる気持ちが温かくて、気を許し合う空気が心地よく、いつも等身大で、知れば知るほどきょう君と多美子はお似合いだなと思います。後半は多美子の仕事と恋人となった二人のその後がメインです。エッチばかりしている二人でしたが、多美子もきょう君もきちんと仕事をしているところに真面目な二人の人柄が出ていて好感が持てました。前半はきょう君の気持ちはベールに隠されていましたが、後半は多美子を好きなことがあちこちに散りばめられていて胸キュンキュンです。意外とよく見ているきょう君がステキでした。あまり特別な出来事はなく(と言ってもきょう君自身が特別ですが)日常の中の幸せがじんわりと感じられる作品でした。