このレビューはネタバレを含みます▼
アンゼリュー商会の代表のメグは、隣国である新興国の王 マテウスが自国で発見したダンジョンの経営アドバイザーについての契約をする際に誤って妻(王妃)になる契約も結んでしまいます。冒険者やダンジョンといったゲームをしない私には馴染みのない魔法世界にちょっと戸惑いがありましたが、ダンジョンの経営を黒字にするビジネスサクセスストーリーでもあり、楽しめました。最初は誤って妻になってしまったことに、黒字経営になれば離婚出来ると考えていたメグでしたが、ダンジョンの経営を通じてマテウスの人柄に触れ、本当に好きになってしまうという王道ストーリーです。作者さんの描く脳筋王のいつでも盛る妻溺愛ぶりは大好きなのですが、今回はそれに加え、新しい観光地をあの手この手で観光名所にしていくビジネス面もよく描かれていて、商人の血が騒ぐメグのやり手ぶりも注目です。さらにドラゴンまで登場し、冒険者やダンジョンも忘れない、三位一体の融合に満足しました!