やっぱり胸キュン

ネタバレ

2019年9月11日

このレビューはネタバレを含みます▼ 「ぼくのほんとうの話」のコウ君のその後が気になりすぎて購入しました。

途中「僕はずっとひとりで誰にも言えなくて」のシーンはもらい泣きしそうになりました。他にも「自分の気持ちを...隠しつづけて...いつの間にかとりだし方を忘れるんだ」「僕たちはみんな坂道を転がっている傷ついて汚れて雪だるまみたいに大きく育つんだ」等々、心に刺さる言葉がたくさん出てきます。

同性愛を描いていますが恋愛共通の問題として共感できる部分が多かったです。例えば、「僕の恋なんて女の子が出てきたら終わり」というコウ君の不安は、自分の恋なんてもっと若くて可愛い子が出てきたら終わりという不安と似ています。また同じゲイで想いがかないそうな相手との関係を進めるのか、ノンケの大好きな人に片想いし続けるのかで迷うコウ君の気持ちは、結婚できそうな相手と付き合うべきか、結婚は難しいけど今好きな人を想い続けるかで揺れる気持ちに近いかもと思いました。

巻末で作者さんが顔出しでコウ君とダイキ君のその後に触れている箇所も必見です。

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