このレビューはネタバレを含みます▼
表題作ほか短編3つ収録。独特の雰囲気があってどのお話も余韻が残ります。全部面白かった!エロはないけど満足です。
「彼の植物は美しい」
死んだはずのハンスが目を覚ましたら、体はつぎはぎだらけの別人で、知らない男の恋人「ユアン」になっていた。ユアンとして生きる死体のハンス、ユアンを愛する恋人のヤン、メイド服を着たお手伝いのアイム。大きな屋敷で3人で過ごす不思議に穏やかな日々。真相はちょっとぞくっとするけど、一応は幸せな生活と言えるのかな。せめてハンスは最後まで幸せでいて欲しい。
「21時45分の偶像」
おじの留守を預かる大学生・海原×隣に住むリーマン・牛房。ギャップ同士。あったかい食卓にほっこり。
「松下くんと宮下くん」
距離が近すぎて付き合ってるという噂が立っている松下と宮下のSS連作。友人の山下くんがいつも被害者だけど、男の友情もちゃんとあってみんな可愛い!
「6日目きみとココで」
退屈な毎日を怠惰に過ごす三太と、ちょっと変わっているけど自分をしっかり持っている田中。田中が手入れする大きな温室で創造する楽しさを知る。BL未満だけどすごく好き。田中は大物の予感。