3番線のカンパネルラ
」のレビュー

3番線のカンパネルラ

京山あつき

読んでよかった。

ネタバレ
2019年9月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 辛い失恋から立ち直る事は容易ではなくて、でも、また誰かと寄り添えるという事は素晴らしいなぁと、感動しました。表紙の、主人公を挟む二人の役割は全然違うけれど、つらい現実を頑張って生きていくために必要な事って、きっとこういうことなんだろうなぁ。新しい恋ももちろんいいけど、誰かの優しさで、また前を向ける事も真実だろう。恋にも生きる事にも真面目なのは疲れるけれど、どこかそれを正論だと思っていた所があるので、山口さんの考えには新鮮な気持ちになりました。そういう考えもあるのかと。そういう場面場面も良かった。電車から降りてしまった、という表現がいつまでも心に残りました。また誰かが乗ってくるかもしれないし、誰かの電車に乗る事もあるかもしれない。そんな未来があるといいよね。
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