このレビューはネタバレを含みます▼
木下けいこ先生、今回も胸が痛くなるほど切なく、でも最後にはほわっとする作品を、ありがとうございます!ずっと気になっていましたが、かなりまで切ない話が続くと思っていたので、完結してから読もうと決めておりました。待ってよかった!これ途中なら耐えられなかったかも…。多分ノンケであろう、イケメンなのになんに対しても本気になれなかった高3の有岡が、ある日出会ってしまった、同じ高校の地学教師の三島。地味だしちっこいし、愛想がいいわけでもない三島に惹かれていく有岡や、有岡からの体当たりに近いアプローチや、若さ故(と片付けてはいけない、決して、であるが)暴走してしまったある行為、自身もずっと報われない恋をしている三島の様子が、3巻に渡ってじっくり描かれているので、ラストが納得です。あの行為は決して許されるものではないけれど、でもよかったね、有岡…(T ^ T)と思わずにいられませんでした。切なすぎたよ…。なので、描き下ろしの幸せそうな様子が本当に輝いて見えました。今回も満足致しました。