ヒロインかもしれない。
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ヒロインかもしれない。

深月織/兼守美行

うーん

ネタバレ
2019年9月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭からヒロイン 鈴鹿のハイテンションぶり、ジェットコースター並みの高速ストーリー展開についていけず、鈴鹿の言葉使いの悪さに流し読みでしたが、ヒーロー 史鷹の元お見合い相手と遭遇し、鈴鹿の誤解を解こうという辺りからようやく落ち着いて読めるようになりました。鈴鹿sideだけでは、どうしてこの子が…という周囲のギラギラしたお姉様達の気持ちも分からなくない気がしましたが、史鷹sideになると、史鷹が抱える家庭の事情について、鈴鹿の言動でどれだけ救われ、癒されていたのかがよく分かり、胸キュンの嵐でした。同期と言えど年下で頼り無げなのにしっかりと男前の鈴鹿と、見た目も仕事も完璧なのにプライベートではちょっとヘタレな史鷹は母性本能をくすぐり、断然史鷹sideの方が面白かったです。やっとの思いで結ばれた二人は甘々で、溺愛で、独占欲むき出しの史鷹が人間らしくて良かったです…が、2巻目に入ると鈴鹿と史鷹の立場は逆転し、鈴鹿から初々しさは消え、史鷹は完全に尻に敷かれ、鈴鹿の口の悪さはパワーアップし、共感出来るところも無くはないですが、読むのが苦痛でした。購入価格が高めなので勿体無いと無理して読み進め、後半はまた盛り上がりましたが、もうお腹一杯です。
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