このレビューはネタバレを含みます▼
主人公に対する父親の態度や義理母と腹違いの妹を勝手に連れてきて一方的に妹を可愛がれみたいな父親には腹が立ちますが、腹違いの妹自身は素直で良い子で主人公もそれを認めて上げながらも、実際は悪者あつかいして下げていたり、身分で差別するのは心が卑しいからだみたいな台詞を言う妹にそれは違うみたいに説教をして、貴族の特権意識を正当化し、そっちのが正しいみたいに持って行く作風になんだか歪んだものを感じます。
実際どんなことであれ差別する心が卑しいのは本当のことだし、身分制度に洗脳されていた時代であれ、歴史に名を残す偉人たちはそれを見抜いたわけで、それを歪曲したがる作家さんの感覚すら疑ってしまいます。
恋愛ものとしては、地位と権力と財産のあるイケメンの好意から、自らの破滅を避けるために逃げようとするといった、最近よく見るパターンのやつです。