このレビューはネタバレを含みます▼
幼い頃、両親に救貧院に預けられたヒロイン。すぐに火事になって、詳しい身上書は焼失し、いくつかの救貧院をたらい回しにされ、孤独の中で生きていた。子守やメイドをした後、職を失い、探偵のヒーローの元で探偵秘書として働くことになる。
勉強熱心で我慢強いヒロインのシンデレラストーリーですが、如月さんの作品らしく、設定がまた凝っていて面白かった~。
二人が探偵と探偵の秘書として謎解きや、潜入捜査の為に変装をする場面は、ワクワクします。
普段は大人しいヒロインだけど、夜会での「まさかミシン縫い」からの切り返しが見事で、のけぞって笑ってしまいました。
ヒーローは皮肉屋で真面目な顔をして冗談を言うのですが、ヒロインが真面目過ぎて全く通じないという掛け合いも楽しく、テンポよくお話が進みます。
最終的にはヒーローがツンからデレて、ロマンチックで甘くなり、シチュエーションも台詞も素敵で、みんな幸せの大団円、満足です!
イチャコラしながら二人で探偵ごっこを始めるところがツボでした~。
イラストは、ヒーローのツンな感じのイケメンっぷりと、控えめな色っぽさが醸し出されるヒロインが可愛く、良かったです。