有閑倶楽部 カラー版
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有閑倶楽部 カラー版

一条ゆかり

とにかく爽快!

2019年10月9日
もう続巻は出ないと思って諦めていた作品。
本屋さんに行くことも減ったこともあり、特にマンガを買うことも躊躇いが出てきたので、昔買った10巻までは今でも唯一保管している傑作です。
作者の作品は有閑倶楽部を筆頭にいくつか読んだが、どうしても手離せなかったのは、多分どんなに気分が落ち込んでいる時でも元気をくれる作品だからだろう。
有閑倶楽部は6人の高校生それぞれが主役で、それぞれが何か秀でた部分を持っていて、毎回起きる破天荒なトラブルをチームワークで解決するストーリー。
一応日本が舞台だけど、時には外国での話だったり、やはりセレブ高校生だからこその話で、とにかく飽きることがない作品。
6人それぞれの家族もまた強烈なキャラで、万作父ちゃんや時宗さんは愛妻に尻に敷かれているなんてもんじゃないくらい好き勝手に振り回されているけど、それがまた面白いし、サブキャラまで手を抜かずに強烈なインパクトを残しているのがすごいと思う。
そして時が経っても色褪せない話だし、作者は巻末でも書いているが、この先はそう簡単に続編はないかもしれないけど、たまにまた新作を読みたい数少ないマンガです。
私が初めて有閑倶楽部を読んだ時は子供だったのに、今ではすっかり中年になったように、作者も多分結構なお年だと思うから無理は言えないが。
でも一つ確かなのはストレス社会の現代だからこそ、老若男女問わず読んでもらって少しでも明るい気分になってほしい。
とにかく有り得ない設定だけど、それぞれの話毎に気持ちが前向きになれる傑作です!
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