鬼子の夢
」のレビュー

鬼子の夢

丸木文華/笠井あゆみ

読後に伏線を回収する楽しみがある作品

ネタバレ
2019年10月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 痛い系を愛する自分としては優しすぎた感じは否めません。甘々系がお好きな方にはオススメです。攻めが優しく、庇護力に長けています。ただ、個人的な好みはさておき、全体的に文章力もあり読み進めやすかったです。そして読後に「あれはそういう意味もあったのかな?」と想像させる書き方で楽しませていただきました。ネタバレですが、受けは最終的に人だったのか、鬼だったのかわからない。という書き方になっています。その伏線として、受けが夢を見るシーンがありますが、その夢を見た後、村人が全滅します。これは受けが無意識に村人を殺してしまった?のでしょうか。
鬼、イジメ、時代ものと、ありきたりな材料です。ただ、それを形にして表現し、さらに読者を満足させる作者様に脱帽です。
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