このレビューはネタバレを含みます▼
小学生から中学生、そして高校生になってく過程を「好き」の変化とともに描かれてる作品だなと感じました。幼い子の単純な好きから肉欲を伴うものまで。重く描こうとすればどこまでも重くすることかできる作家さんだし内容ですが、この作品では欲の醜さは濃く描かれていなくてさらっとした印象を最初は受けました。ですが、だからこそ途中からの「性欲」が香ってくる時の戸惑いや、後半の気づいたら凄く成長した雄味に戸惑う展開の衝撃が映え、小さなことで繊細に揺れ動く心が描かれています。この作品では重い展開は思い切って捨てて甘酸っぱくてドキドキする方向に舵を切ってるので人によっては物足りなく感じる人もいるかもしれません。いつまでも無垢な子どもだと思ってた相手の男としての成長に戸惑い、結果体を明け渡す黒髪クール君の、カッコよさ大人っぽさからのギャップが性癖に刺さりました。