このレビューはネタバレを含みます▼
34歳までに結婚することが社長になる条件である一流化粧品会社の副社長 忍さんは条件をクリアするために、たまたまストーカーに絡まれていた鈴音を助けたお礼に契約結婚を頼みます。ずっと男運のなかった鈴音は結婚する気はなく一度は断りますが、再びストーカーに絡まれ、忍さんに助けを求めることになり、結婚を承諾します。見ず知らずの好きでもない相手との結婚生活は無関心で冷遇されるのだろうという予想に反し、距離を保ちつつもお互いを思いやるもので、少しずつ二人の距離が近づいていきます。クールだけれど温かく、目標を持って、信念を持って仕事を頑張る忍さんの、ちょっとした甘えた態度や弱さを見せる場面に母性本能がくすぐられます。無駄が嫌いなはずなのに、何かと気にかけ、甘い言葉をかける度に胸キュンで、クライマックスでは胸キュンが止まりませんでした。色々な思惑がありましたが精神的に大人な二人らしい乗り越え方だったと思いました。溺愛なのにべったりな感じはなく、もうちょっと甘いシーンが見たかった気もしますが、最後までクールな感じが二人らしくて良かったです。