季節の国のけものたち
」のレビュー

季節の国のけものたち

霧嶋珠生

つがいになった虎×狐の人外ファンタジー

ネタバレ
2019年10月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 季節の国のひとつ、秋の国に住む虎型の人獣・詩×狐型の人獣、東音。不思議な人外ファンタジーです。周りから恐れられ竹林の奥でひっそり暮らす詩と、ビビリだけど明るく元気な東音が出会い、つがいに。可愛い二人で、肉食の虎の習性から好きなのに一緒にいるのが難しい切なさもあり。好きなお話だったけどラストが微妙にもの哀しい…。なんとなく死後の世界っぽいけど新たな未来も紡がれているようだし、まったくの別次元?魂守とその後の展開がちょっとふわっとしすぎな感じで、彼らの幸せより東音のお父さんの寂しさが印象に残ってしまいました。短いし、他の季節の国のお話が続いていって東音達とお父さんや村のみんなとの幸せがその先にある、とかならいいんだけどどうかなあ。
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