楽しかった





2019年10月30日
全259ページ。イラストなし。35歳×21歳。作中に運命という表現もされていますが、世間は狭いというかめぐり合わせというか…道の角で素敵な人とぶつかった!みたいな少女漫画のように創作だからある偶然の連続に現実味はありませんが王道の流れとして楽しめました。受は心に傷を抱え保守的で臆病ですが心理描写が丁寧なおかげか違和感や嫌味なく読めました。こちらの作者様は可哀想な受を描くのがいつもながら巧いです。攻はタイトル通り紳士ではあるんですが貴族のように立場からの紳士ではなく、大人な包容力のある立ち回りが紳士という意味です。加えてハイスペスパダリ紳士と見せかけて、可愛らしい部分もあり完璧すぎない良さがあります。個人的に脇役の親友二人のキャラクターが際立ちとても良かったので続編かスピンオフで掘り下げて欲しくなりました。4年前の作品なので望みは薄いかも知れませんが、その期待を込めて甘めに☆5評価です。

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おから さん
(-/-) 総レビュー数:34件