捨てられ勇者は帰宅中
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捨てられ勇者は帰宅中

菊野郎/ななめ44°/雫綺一生

捨てられそうな漫画本

2019年11月16日
友達と2人召喚され、イケメンの友達の方が勇者、そうでない方の主人公が追い出されるが実は勇者はこっちだったという、このジャンルの漫画ではトラックに轢かれて死ぬと同じくらい使いまわされている展開で始まります。まあどの漫画もそこはいいでしょう。
しかしそこからの展開がクソくだらない。パン屋でバイトしたりいらないでしょそんな話。勇者としてのツエーもさほど感じず、一巻終わりに街から出てやっと冒険に旅立つのだが、遅いわ。作者的には一巻はエピローグのつもりかも知れんが、むしろ一巻が面白くなければ次巻なんか買う気になんねーよと。続き気にならんから。異世界漫画というものは2巻、3巻辺りまでの序盤は面白く、それ以降は惰性みたいな飽きが来るのが定番。それ以降でも面白いのは当然星5だが、売るためにはそれでいいんです。しかしこれは一巻でスベってるんですよ。
何よりも神の声がワイプみたいに出てナビするのだが、しゃしゃり過ぎてそれがウザい。主人公との掛け合いも寒いし、読むのに邪魔でしかない。それがページ稼ぎみたいになってて遺憾の遺を示したくなります。
猫の魔物を途中から使役するのだが、そこから急に主人公の髪型も猫耳みたいになるのもおかしい。情緒不安定なのか?よくある話だけにその中でも最下位レベルですね。
プロの俺が査定するのなら、この漫画の寿命は夏のセミくらいです。
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