このレビューはネタバレを含みます▼
全ての問題が解決された訳ではありませんが、明るい未来を想像させるハッピーエンドでほっとしました。
「こんな女に誰がした」。。暗い、辛い、先の真暗なパンパンの世界ですが、本作では残酷な描写も控えめで、主人公の明るく前向きな性格もあり、比較的読みやすい漫画となっています。
本作の背景ですが。確かに戦後日本に駐留した米国人たちの、抜きがたい人種差別意識を根に持つ蛮行に、酌量の余地はないかもしれません。ですが、2007年に、正にその米国の機密文書が公開された事で、戦後日本のRAA・・・国体護持の為と集められた特殊挺身隊・・・要は国策による売笑組織の詳細や、RAA解体後の歴史が明らかとなったのもまた事実です。
資料を隠す、最初から記録を作成しない、というやり方では、私たちが知って学ぶべき先人の苦労も水の泡になってしまうでしょう。
何が言いたいかというと、
「戦後ゼロ年の記録に限らず、もっと情報を公開してください。」