小さな命と秘めた恋
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小さな命と秘めた恋

テッサ・ラドリー/のわきねい

鈍感エイミー、男2人を手玉に取る

2019年11月19日
ローランドは養子であるからという事は一見関係なさそうだが 恐らくはそのせいで甘ったれの ないものねだり屋を説明したかったと思われる。なかなか分かりづらかったけれど。ローランドにしてみれば懐いてくる猫並みにエイミーが可愛かったのだろうけれど、それは愛ではなかったと読める。打って変わってヒースは違った。子供の頃からエイミーに夢中で自覚したのは大学卒業後、そんなんだからローランドに先を越されちゃうのよとこちらとしては尻を叩きたくなる。エイミーが、賑やかな家族に憧れる気持ちを子供時代を見せてくれて分かりやすく描かれているし、ヒースの人柄や努力もエイミーの父親の事象で納得させてくれていて面白い物語だった。ただ、冒頭にも触れたが、ローランドとの婚約経緯についてを差し挟んでくれていれば、私にも理解しやすく読めたと感じる。
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