目を閉じて夢を見る
」のレビュー

目を閉じて夢を見る

つくも号

色々と深い

2019年11月19日
実際にないとはいえないこのストーリー。夢を見るという言葉が捉え方によって良くも悪くもなるのだと思いました。目を閉じてやり過ごしてた事が優しさに触れて、目を閉じると見える温かさに現実逃避して閉じ込めてた「助けて」が溢れたシーンは痛かったです。ストックホルム症候群だったのか、本当に愛だったのか、ラストシーンの玄関で迎えた人を敢えて見せない事で読者に委ねるのは賛否がわかれるだろうけど、私は良い選択だと思えます。でも例えストックホルム症候群だったとしても、現実逃避の夢を見ない人生を送れる様になってるのはハッピーエンドだし、最後の主人公の頬に触る手のシーンは、コウスケがシャワーを浴びせて笑顔を見せてくれれば良いと言ったシーンと重なるので、他の方々も書いてる通りコウスケさんだと断定したいです。
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