ラスベガスの花嫁
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ラスベガスの花嫁

スーザン・メイアー/桐坂真生

その使命は私のもの

2019年11月22日
ヒーローゲリックの顔とは不釣り合いなシックスパックに吹き出しそうになった。一見優男に見えるのに・・・。物語は、お互いに覚悟が足らなかったことによるすれ違いを描いている。大切な時にヒロインジーナは酔っぱらっていた。酒の力を借りなければ彼女は1歩を踏み出せなかったろう事は容易に想像でき、やらかした という思いは十分に伝わってくる。そんなところへ父親の急病。2人の絆が試されることとなった。ジーナの身の上に起こった恋愛の事象から 自信喪失している事は良く伝わるから、ゲリックの行動が些か突き放した冷たい感じをうけ ジーナ側の目線で読み続けることになり私も胸が痛む。父の期待と責任感を拠り所としてきたジーナが悲しい。ゲリックがもう少し寛仁であったなら 事は単純明快だったろうに。そんなゲリックも目を覚ましハピエンへの道をたどるのだが、父ヒルトンが50代にしては老けたキャラ設定になってませんか。
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