怪盗セイント・テール girls!
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怪盗セイント・テール girls!

立川恵/やもり四季。

ファンのオリジナル二次創作漫画

2019年11月28日
立ち読み増量しか読みませんでしたが…セイントテールと銘打って堂々スタートしてるのに1巻完結ということは、批判が相次ぎ打ち切りになったのでしょうか?そう思うと作者が少し可哀想な気もしてきます。

立川さん及び漫画編集者は何故この作者にセイントテールの名で「続編っぽい何か」を描き尚且つ掲載することを許したのでしょうか。
作者が本当にセイントテールが好きだったのなら、自主的に創作漫画を描いてコミケ等で売るだけでよかったのでは…。公式続編にしてしまったせいで、セイントテールファンを泣かせるだけの作品になってしまっています。

まず作風がコメディタッチすぎます。
オリジナルのゆるふわな少女漫画を描くだけなら、この作風に相応しい雑誌もあるかもって印象ですが、この作者さんの作風そのものがセイントテールに相応しくなかったです。

原作のセイントテールといえば、人助けのために怪盗行為を行う少女と、それを追う少年とのバレそうでバレないスリリングな駆け引き、緊迫感だったりが真剣に丁寧に描かれていたからこそ人々を引き付けアニメ化までした作品だと個人的には思っています。

なのにこの作品では、真剣さがまるで伝わってこない。コマ割りも下手です。ページによってはどこから順に読めば良いのか分かりませんでした。
無駄に細かいコマが多く、どこがより読者に伝えたいやり取りなのかが全く伝わってきませんでした。
大事なシーンは大ゴマを使って読者を惹き込むような演出をするべきだし、余計なコマは減らして必要なものだけ小さなコマで入れ込めば良いと思います。

そんな基本的なツッコミをしたくなるほど、この人新人さんなのかな?と思ってしまうような漫画を描かれる人が、セイントテールという人気作の名を語って続編を描かれるなんてこの作者自身にも荷が重かったのではと推測しますし、もし本当に描きたかったのであればもっと漫画家として成長してから描かせてもらうべきだったと思います。
この状態でこの人に描かせた雑誌社等に責任があると思います。

セイントテールを描く上でシリアスな作風にチェンジするぐらいのやる気がないのなら、コメディタッチのオリジナル漫画描いとけよって話です。

シスターも見ていて不快になるノリのキャラでした。
原作の聖良ちゃんは根はいつだって真剣でした。
原作の良さを分かってない人が描いてるかのような漫画でした。
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