このレビューはネタバレを含みます▼
非常に好きな作品です。
かわいい登場人物たちと熱量のあるストーリー、少年漫画のようなしっかりした線が魅力的です。
また、刊行ペースがゆっくりなこともあり、買うときの負担はゆるやかかと思います。
すでにガールズ&パンツァーをお好きな方が読まれる場合が多いかと思いますが、はじめにざっくりとした説明だけ。
戦車に乗っての団体戦、戦車道というのが女子の嗜みとされる世界です。舞台は高校。
頭がよくて目的の為に手段を選ばない金髪ロリが、右腕となる黒髪クール系美女(同級生)と一緒に泥を啜る覚悟でのし上がる話です。
さて、私はこの金髪ロリこと「カチューシャ」が大好きです。
ソヴィエトがモチーフとなるプラウダ高校の指導者に相応しい力と高圧的なセリフ!雪国に映える美しい金髪!
そしてなにより、私の思う彼女の最大の魅力は「人を信じることができる」ことです。
ガルパン本編を各校のモチーフとなった国の特色を意識しながら楽しんでいた身として、これは衝撃的でした。指導者なのに人間不信じゃないんだ?!という……とはいえいちライバル校の話でしたので、あまり深く掘り下げられることはありませんでした。
が、しかし!
こちらの「プラウダ戦記」では、その「人を信じる」エピソードを含めカチューシャの掘り下げがあります。なんてったって主役級です。周りの人々ももちろんバンバン出てきます。根性の座った女子高生って最高ですね。
冗長な文となり誠に恐縮ですが、結局のところ「プラウダ高校は最高だからぜひ読んでください」という、レビューでした。