ふたつのスピカ
」のレビュー

ふたつのスピカ

柳沼行

どこまでもまっすぐ。

2009年5月7日
主人公のアスミを始め、登場人物の宇宙に対して苦しいほどまっすぐな思いが、読めば読むほど伝わってくる大好きな作品です。
どうしようもないくらい、宇宙にあこがれを抱いている人達の気持ちが、とても丁寧に描かれています。言葉や気持ちがあまりにも誠実でまっすぐすぎて、そしてあたたかくて、何度も自然と涙がこぼれました。
夢に向かって頑張っている人にも、夢を忘れて人生に疲れを感じている人にも響くひたむきさが、そこにはあると思います。

優しくて温かくて、胸がギュッと締め付けられるような、そんな作品です。
ほんわか優しい絵と少し不思議で切ないストーリーが相俟って、じんわりと心に残ります。

ドラマにもなるそうなので、そちらもこっそり期待しています。
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