このレビューはネタバレを含みます▼
運命に従いたくないα・九條×後天的にβからΩになった八尾。陸上部でライバルだった二人が、八尾の急な発情を抑えるために関係を持ち、そのままセ/フレに。ドラマチックに扱われることが多い運命の番ですが、こちらでは運命に抗うと最悪死に至るほどの強制力を持つ呪いのような強烈なもの。九條には同じ学校の後輩に運命の相手・二葉がいるけれど、運命より自分が好きになった相手を選びたい。でも運命に抗うことは死に直結しかねないほど危険なこと。オメガバースはたくさん読んできましたが、αにもΩにもリスクがあって、自分だったら絶対βがいいな…としみじみ思った作品は初めてかも。二葉の決断がなければ絶対にハッピーエンドは有り得なかった薄氷を踏むような危うさでしたが、なんとか幸せな結末を迎えられて本当によかった。八尾が他の人とやってる描写があるので苦手な方は要注意。あとがきページの4人の姿にじんわりきました。
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