僕の悪魔
」のレビュー

僕の悪魔

成瀬かの/穂波ゆきね

11巻まで読んでの評価

2019年12月4日
辛い生い立ちを持つ受けが攻めに出会い、愛することや愛されること、幸せを知るとても優しいお話で、受けの揺れ動く心情が丁寧に細かく描かれていて涙を流しながら読みました。

過度な比喩表現や普段見聞きしないような難しい言葉もほぼなく、汚い言葉もない綺麗な文体でとても読みやすかったです。

攻めだけではなく、攻めの周りの人達もとても優しくいい人達ばかりなのがとても良かったです。
受けが攻めやその周りの人達と出会うことができて本当に良かったですし、これからもたくさんの愛に囲まれて幸せになって欲しいと心の底から思いました。
マファアものなのでそれなりに血が流れるので、生死が関係するお話が苦手な方は気を付けた方がいいかもしれません。

エロ描写は多くはないですが、お話の流れに合っていて個人的にはとても良かったですし、明け透けな表現や下品な表現もなく読みやすかったです。

受けの言動が年の割には幼いですが、生い立ちを考えると違和感なく受け入れられました。言葉が通じない中で関係が築かれていくのがとても新鮮で良かったです。

2巻では結ばれた後の2人が描かれていますが、受けの心情が簡単に変化してはいないというところにとても好感がもてました。
続編がまだたくさんあるので、楽しみに読み進めたいと思います。
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