愛と呪い
」のレビュー

愛と呪い

ふみふみこ

しばらく引きずる読後感

ネタバレ
2019年12月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 半自伝ということに衝撃を受けました。
今までに実際あった事件が出てくるのでとてもリアル。自分と同世代だと気付きました。
子供への性的虐◯(不適切用語)は許せない。それに気付きながらも笑っていられる家族や、逃げ場の無い主人公の境遇にゾッとします。
それから宗教。盲信的な人たちに狂気を感じる。宗教学としては大好きなのに、本作の読後では吐き気がしちゃいました。(教祖だけは笑えました。)
大人になっても破滅願望から逃れられなくて、諦めの境地に至ったような救いの無いラストでしたが、とても感情移入してしまいました。ひたすら悲しいです。
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