おやすみプンプン
」のレビュー

おやすみプンプン

浅野いにお

人の心の有り様に迫る。

ネタバレ
2019年12月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 浅野作品の真骨頂。敢えて主要人物の家族を意味不明な生物に置き換えて自分自身に反映させる手法なのかなって思う。
プンプンは自己の否定、肯定、葛藤、を繰り返し、矛盾や理不尽に争いながらも心の闇を肥大化させて行く。現代人の心の有り様が反映された代弁者だと思う。ありそうな事件や出来事でリアルを表現し読者に問いかけるこのスタイルは圧巻。鬱な短編作品が多い浅野先生漫画で最長編じゃないかな、ボリューム感が凄いって事は病み率も凄いって事!
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