愛を喰らうケダモノ【合本版】
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愛を喰らうケダモノ【合本版】

鉢野うら

ネタバレ
2019年12月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 3話まで読み放題で読みましたが、所々絵が雑なところもあり、あまり好きではなかったのですが、プロローグのフラグと、続きが気になり、つい購入。クールで感情のない先輩攻め×健気後輩ゲイ受け。大学の先輩後輩なんですが、受けがバイトしているカフェの店員と客、というシチュのほうが多いです。1巻は作品内容通りで、あっという間に読み終わりました。2巻から、両親からの愛情を感じられずに育ち、人の好意に感情を持たない冷たい宝生先輩の永久凍土が、受け彩鳥くんの想いによって溶かされていきます。宝生先輩は変わった体質で、自分に好意を持つ人間の体液で空腹を満たす、そして、キスすると彼に関する記憶をなくす、というファンタジー設定です。そんな体質の宝生先輩が、先輩との記憶を失くしたくない、という彩鳥くんを大切に思って空腹と戦い、彩鳥くんはそんな先輩を、人の好意を食べなくても生きていけるようになって、愛することを知ってほしい、たとえ、それが自分じゃなくても、と健気に画策します。2巻はすごく苦しいです。二人が苦しみながら愛し合い、ハピエンになる最後まで、泣けました~。最後はちゃんと、あーよかったねー、とほんわり温かく終われます。
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