スキャンドール
」のレビュー

スキャンドール

小谷憲一

4巻に同時収録された別作品は未収録

ネタバレ
2019年12月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 4巻に同時収録されていた別作品は未収録。
理香とほぼ同じ容姿で高身長の女主人公がいつもバイクに乗っているという設定で、バッドエンド風の切ないストーリーだった記憶があります。
「スキャンドール」は私が赤ちゃんの頃に連載されていたようですね。
1~2巻を読んだのは小4の頃でした。
「理沙と理香が同一人物(二重人格)で、17歳の誕生日には、戦いの末どちらかが消える運命にある」
「一人の男性から同時に愛し愛される関係を構築することにより、戦いは避けられ現状維持出来る」
という設定に緊張感を覚え、「何かもう詰んでるよね?」
などと心のどこかで思ってました。
最も、小4の頃は私を含め「詰む」を「どうにもならなくなる」という意味合いで使う人などいませんでしたが。
漢字は違うけど男主人公の名前が「ゆうすけ」、理沙の指からピストルを発するポーズが霊丸、「てんで性悪キューピッド」の物語冒頭と最終回、魔界からやって来た少女がヒロインなど、冨樫義博先生はこの作品の影響を受けている気がします。
「小谷先生は女の子を描くのが本当に上手」
「キャラクターがとっても可愛い」
という読者からの感想文(電子書籍版では削除)にあったように、とにかく絵が綺麗で安定しています。印刷が非常に薄い箇所は残念。
今作の絵に関しては小4の頃から文句を言ったことが一度も無く、今考えると何気に凄い!
最終回で理沙と理香は一体化して一人の人間となり、佑介と結婚します。
結婚後の佑介が浮気っぽくなったのはショックでした。
一応未遂のようなので、それだけが救い。
「ラストに納得出来た」という意見が割と見られますね。
「理沙と理香の一体化後、佑介と結婚」
という最終回は最初から決めてあったような気がします。
理沙がトーンのストレートショートヘア、理香が白ヌキの聖子カット風セミロング、理沙と理香の一体化後が黒のストレートセミロング。
バランスが取れてますね。
佑介の高校の制服は男女共に今見ても古さを感じさせないデザインで、そういった点も見所の一つかな?
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