レモネード飲みたい





2019年12月31日
作家買い。pixivで読んでましたが、描き下ろしが読みたく購入。可愛いお話でありました。都内の大きい平屋に住む愛ちゃんと、昔そこに住んでいたリーマン倫太郎のお話。余談だが、この作者様はカラーが本当に綺麗。この作品も美しかった、特に内表紙。愛ちゃんと倫太郎の出会いは紹介文の通り。この2人のこの家でのやりとりがとても微笑ましくて、それは全て愛ちゃんの素直な、そして家族の中で自分だけ音楽家の才能がないということに負けずに撥ねずにきた、育ちの良さとか大らかさによることが大きいと思う。今どきこんな大学生いるのか!?と思うほど、本当に素直でいい子。だから倫太郎も最初は複雑な思いを抱えつつ、素の自分でいられたんだろうな。そして二次元なのに、この家の匂いや通っていく風や、夏の暑さ、木陰の涼しさなど、何とも言えない空気感を感じる。これはこの作者様の力量だろう。この作品を読むと無性にレモネードが飲みたくなる。愛ちゃんが作るレモネード飲みたいなぁ。エロは最後まで致さないけど、少しあり。修正いらずくらいだけど、ほんのりって感じ(伝わるかしら…)です。ノンケ同士で、男同士という葛藤はないし、何か事件が起こるわけではない日常なので物足りないと思う方もいるかもですが、読んだ後ほっこり幸せな気持ちになれること請け合いです。オススメ!

いいねしたユーザ2人