ミッドナイトブルー
」のレビュー

ミッドナイトブルー

須藤佑実

佳作のそろった短編集、とくに表題作が良い

ネタバレ
2020年1月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 短編ゆえに人物を掘り下げたりすることはできないので、どの作品でも一つのネタ(整形、浮世絵、きつね、鍋、植物、監視カメラ、火星とポータブルCDプレーヤー)を介して、淡い男女の関係が描かれています。表題作のミッドナイトブルーのラストは切ないですね。「さよなら」ではなくて「おやすみ」のところが、じーんときてしまいました。それと、この作家さんが描かれる女性の横顔のカットは独特の魅力があって、大好きです。
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