懐妊初夜~一途な社長は求愛の手を緩めない~
」のレビュー

懐妊初夜~一途な社長は求愛の手を緩めない~

兎山もなか/欧坂ハル

ヒロインの設定に稚拙さがありすぎ

ネタバレ
2020年1月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 人気作家さんの最新作 まず 設定は結構新鮮で面白い ヒロインサイド ヒーローサイドがあって 読者にとって嬉しい進み方。しかし ヒーローがなぜそこまで献身的になるのか( これは後半で明らかになるが) なぜ 有能で人の感情の機微に敏感な秘書で ヒーローの仕事ぶり人柄を客観的に見られる能力があるのに なぜそこまで b自分可愛いで独りよがりの思考パターンループに陥るのか 誰しも自分のことは客観的に見られないのは常だがそれにしても健気なヒーローがこれでもかと尽くして真心を示してくれているのに 心の氷塊が解けるのがあっさりしていて解せない。母子家庭の母親の誰が子供に結婚して幸せになることを望まないのか。私の知る限り 一人もいない。( きちんと責任と誠意を持っている相手なら尚更) 仲の良い親子なのにもっと早く話し合えばいいのに、ここの設定もおかしい。「 えそんな理由で、」 というヒロインが自分の罪悪感だけで相手をどれだけ傷つけ 周りをどれだけ心配させているのか気がつかないあたりで有能な秘書という設定が崩れる。前半テンポ良く展開していただけに 後半のグダグダな展開になってしまうのは設定の矛盾か。作者の言うように 親子とは 子供を持つとはどう言うことかと言うのを言いたかったらもう少し 自然で( でも非現実世界ではあるが) なるほど それは 頑なになるのも無理はないよねという設定が必要。 唯一の救いは幼なじみの公平で客観的な視点と働き 周りのキャラ ヒーローの両親の器の大きさ それこそ ありえないほど。
いいねしたユーザ9人
レビューをシェアしよう!