野原ひろし 昼メシの流儀
」のレビュー

野原ひろし 昼メシの流儀

臼井儀人/塚原洋一

仕方ないんだけどね

2020年1月17日
作者存命の連載時からクレヨンしんちゃんの単行本をずっと買ってました。
本当に好きな漫画だったので、スピンオフくらいの気持ちで読んだのですが、残念。

自分がクレヨンしんちゃんのファンで期待が高過ぎたのかも知れませんが、ヒロシに似せてるだけで、ヒロシじゃない。

絵が違うっていうより、ヒロシってもっとショボいことで葛藤したりするのに、家族のためなら大きな決断出来ちゃうギャップが素敵なキャラなんですよね、でも、葛藤も中途半端だし、家族への愛も殆ど感じない、魅力のない普通のサラリーマンなんですよ。
勿論、この題材がクレヨンしんちゃんじゃなければ僕はここまで喰いつきません。でも、クレヨンしんちゃんのヒロシを使って漫画を描いてる以上、もっとヒロシって男を深掘りしないといけないと思うんです。

作者の臼井氏はもう亡くなっているから、本当の部分はわかりませんが、私の感じるヒロシと、本作の作者さんが思うヒロシの像に齟齬があって、それは巻を重ねても埋まることはないです。
なので、仕方ないと言えば仕方ないのですが、非常に残念な気持ちです。
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