すぐ泣く女に機関銃
」のレビュー

すぐ泣く女に機関銃

和田依子

最後まで読んでほしい!

ネタバレ
2020年1月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最後まで読めばタイトルの意味が2つあること、いや、本当の意味が分かります。

無料の立ち読み分のだけ読んだら主人公の言動には苛立ちしか感じなかったけど、このような言動になっていった背景を知ってとても共感できた。
小さい頃からやりたい事ことが見つからなくて空っぽだった自覚がある主人公。そんか空っぽな自分を認めてほしくて恋愛、仕事を頑張っていった。だけどやりたい事をして輝いている人を見ると心がザワついて遠回しに貶してしまう癖が生まれてしまった。
この悪癖を職場の後輩や彼氏に見透かされしまい、涙を流しながら職場とプライベートでのトラブルへと突入。

トラブル後は今までギクシャクしていた職場の同僚たちと本音を交えながら楽しそうに過ごせるようになり、突然別れを突きつけてきた長年付き合ってきた彼氏を吹っ切り未来へ前進して行く姿は最高に清々しかった。

主人公の甘さも大いにあるが、結婚を意識させながら8年間同棲してきた挙げ句、36才でポイした彼氏はほんと速やかに不幸が訪れてほしい。機関銃で撃たれてもやむ得ない。
いいねしたユーザ6人
レビューをシェアしよう!